タイトルが素敵だな、という理由だけで見てみました。
spring has come.
素敵な響き。日本語だと、どれなんでしょう？
春が来た
春来たり
春が来る
イメージ的には、全てのニュアンスを含んでいて、しかも少し勢いよく弾けるようなこの英語の響きが好きです。
さて映画は、そんな春が訪れんとするある日の親子の物語。
大学進学を機に上京する娘と、彼女を送り出すシングルファーザーが、一人暮らしの部屋を探す、小さな旅でした。
特に、この出会いと別れの春を、父親目線で見ると、たった1日の様子がたまらなく愛おしく、彼の感じる嬉しさや寂しさや不安がよくよく伝わってくるんです。
春が来るというのは、上京する娘にとってだけじゃなくて、送り出す親にとっても新たな1ページなんだなと。そんなふうにじんわり感じました。
もうすぐ春です。
世界が暖かい思い合いで溢れますように。
