このレビューはネタバレを含みます
タイトルと、黒川芽以に惹かれて鑑賞。
「まぁ、絶望に追いつかれない速さで走れってことなんじゃねぇの、お互い」
去ってしまった親友がボソリと漏らした言葉。
その言葉の出自を知り、意気消沈する主人公、漣。
オレなら笑っちゃうけどな。そして、元気を貰うと思う、逆に。
「自分の問題は自分で解決してもらってもいいかな?」
キャバ嬢のおねえさんは流石に生きた言葉を吐くな、容赦なく( ̄д ̄)
古臭く、青臭い印象の作品。
けど、この生真面目さは嫌いじゃない。
けれども、この映画のラストは好きになれない。
(親友、薫はなぜ自ら死を選んだ?なぜ初恋の人に会いに行った?彼女との間に何があった?漣は何を感じて鬱を振り切ることができた?)
何もかも説明する必要はないし、答えを示さなきゃいけないってわけでもない。だけど、あえて描かないのと描けないのとは違う。
この映画は後者だと思う。
ラスト、晴れ晴れとした主人公の表情を見つめながら、観てるこっちはおいてけぼりを喰らった気分になってしまった。残念。
そして黒川芽以の出演作、二本続けてハズレだったよ。
自分のチョイスが悪かったのか。
うーん、彼女自身は全然悪くないんだが、黒川芽以の無駄遣いだよね、もったいない(ーー;)........ 次は当たりに出会いたい。
蛇足。
(映画の出来とは別に、タイトルの言葉が好きだ。
臭いよなぁと、照れながらも惹かれてしまう。
つまるところ、文学の存在価値はこういう言葉を生み落としてくれるところにあると思っている。絶望を跳ねのける力のある言葉をだ。
頭の隅にしまっておこう、いざという時のために)