一姫二太郎

走れ、絶望に追いつかれない速さでの一姫二太郎のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

俺この監督やっぱ好きだわって思った。
無言のシーンとか、観てられるもん不思議。

「走れ、絶望に追いつかれない速さで」ってタイトルに惹かれるほど、後半ショックを受ける。
すげー意味深なこと言ってた思って、大事にしてたら、「あ、それ、昔好きだったV系の歌詞」ってなんなんそれ。虚しくなるやん。そんなん。めっちゃ辛いし、自分は、そんな言葉気にしてたかと思うと情けなくて泣きたくなるやん。それを亡くなった彼との絆とか思ってた自分なんなん。あほか。

「人間の話す言葉の8割は何かの引用である」って有名な言葉もありますが(ない)。けっこう、琴線に触れる誰かの言葉って元ネタがあったりしますよね。

自分自身、他人から投げてくる言葉って意外と一字一句覚えていて、その意味について、深く考えてしまったりしますが、意外と、その発言者当人に言わせれば、深く考えてなかったりします。
かえって考えてみると、頭より口が先に回る方なので、自分自身もよく考えず発言して、言葉が一人歩きしてとんでもない誤解を生んだりしてます。

相変わらず、男の弱さと女の強さを色濃く描いてる印象。
結局、男は過去に生き、女は今に生きているんでしょうか。

とは言え、意味のない言葉の羅列を口ずさむって最高に気持ちいいので、またやっちゃうと思います。
あーやだやだ。このまま死んだらきっと大層誤解されちゃうな。
一姫二太郎

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