ポーランド。検察官のヤヌシュは、数年前に妻を亡くし娘オルガと2人暮らし。しかしオルガはヤヌシュに心を開かず、摂食障害を発症していた。その姿を持て余し、オルガを精神病院に入れたヤヌシュ。そこで働くセラピスト・アンナに話しかけられたことで、彼の身の回りに変化が生じるようになる…
「君はひとりじゃない」。ポーランド映画です。だんだんストーリーがオカルトに走っていき、父娘の溝を霊が埋めてくれるって話になるのかと思いきや…
以下、ネタバレはひとりじゃない↓
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これ、見終わって一番の感想は「うーん」でも「惜しい」でもなく、「ズルい!」でしたよ。丁寧な前フリを、最後に全部無駄にするオチ…そこにこそテーマがあるのかも知れないんですけどね。
首吊り自殺生き返りやテレビ番組のキリスト論議など、〈死者の復活〉を予感させる前フリがあって、明らかに亡き妻の霊が部屋にやってきたとしか思えない超常現象やアンナの霊視シーンを見せつけておきながら…
最後、降霊シーンで妻の霊が現れないんですよ!(笑)
現れないというか、父と娘の心が通じたってことでゴールを迎えたから現れる必要がないというか。そんなオチなんですよ。
〈思ってたのと違う〉感がハンパない!
ってことは、父娘の距離を近づけるテとして、霊である必要性がある?
あーゆーオチ方は、本当にズルい。残念!