「全編FPS（一人称視点）で描かれたアクションムービー」という触れ込みに反応して観賞したのだが、映像のクオリティーが「頭にGoProを装着して撮っただけの映像」丸出しなのが残念だった。
手ブレと歪曲収差に対してまったく補正が効いておらず、魚眼レンズのように歪んだガチャガチャ動きまくる映像を眺めながら、これを主観視点と言うのだろうかと、自問を続けてしまう作品となっている。
とはいえ、面白い効果が得られているシーンも多々あり、切り捨ててしまうには勿体ない実験映画なのである。特にサイドカーに乗ってガトリングガンを撃ちまくる流れのシーンは、BGMのBiting Elbows「My Woman」の高揚感も手伝ってアホ格好よくて好き。個人的に、あの一連のシーンがこの映画のサビ。あと、オッパイの谷間が映るシーンは全部良いよ。
