しょーちゃん

ハードコアのしょーちゃんのレビュー・感想・評価

ハードコア(2015年製作の映画)
3.8
英語とロシア語が入り乱れ、一体これがどこの国籍を持った映画なのか、そして主人公が置かれた状況すら分からないまま物語はスタートする。
映し出されるのは全て主観映像。
観客の目線はどうやらこの、腕と足を機械化された男の目線と同化したまま、最後の瞬間まで共にひた走る運命にある疾走感のある映画。

注目したいのは繰り出されるアクション映像の凄まじさ。
そしてワンシーンの息の長さ。VFXの恩恵も借りながら繁華街や高速道路を縦横無尽に爆走して、建物をよじのぼり、飛び降り、ようやく車内で一息ついたかと思うとまたピンチに見舞われ・・・。
地獄の果てまで追いかけてくる敵を殲滅しながら、
主人公は、いや観客もまた、息も絶え絶えになりながら逃亡劇を続けることになる。映像は多少の手ブレがあるものの、それ以上に臨場感と「どうやって撮ってるの?」という興味関心が先行し、一向に飽きさせない。

好き嫌いは分かれるがゲーム映像とも違う、生々しい肉感を持ったアクションと言えそう。
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