視点、スピード感、狙いどころ全てが新しいファーストパーソン・シューター(FPS)ゲーム体感映画
とりあえず酔いやすい方はご注意!
映画のようなゲームは数あれど、ゲームのような映画は初めてではないだろうか。
非常に意欲的な作品。
近未来を舞台にし、ストーリーにはトータル・リコールやブレードランナーを彷彿とさせる設定も盛り込みながら、主人公が瞬間瞬間の目的を探して奮闘するSFアクション映画。
アクションのかっこよさは間違いないが、常に主人公視点なのでどんなアクションを見せてくれているかさっぱりわからない(笑)
ただ、敵に殴られる臨場感、敵の銃に狙われる危機感、そういうものは最高に味わえる。
また、先に述べた通り視覚的に挑戦的な試みのため、カメラがとにかくぶれるぶれる。
こうして見ると人間の眼球の性能の高さに脱帽させられる…。
しかし、今まで技術的な面でもこういったFPS視点での映像を、しかも動きの激しいアクションで表現しようとした作品というのは聞いたことがない。
実際観てもらえればわかるのだが、どうやって撮影したの??のオンパレード。
映像のことをやんや言っているが、それでも映画として成立させているのだから評価したい。
どこかレトロなストーリーと、敵が強すぎるのと、最後の方に主人公の顔が反射して映るところは目をつむっても
酔いやすい方が作品を楽しめないのが何より辛い。
今後、同じように挑戦的なアホ…いや、バイタリティーのある監督がより良いFPS映画を撮影してくれることを願い、期待を込めてこのスコアとさせていただきます。
エッチなヘイリーベネットは大好きです。