コーヒーを飲もうのごり押し男と、コーヒーを買ってくるの一点張り女(いいから家にあるお茶淹れろ)。お酒を飲み始めるとキムミニがいつキレだすかそわそわしてしまう。包み隠さずに本音で語り合えば、心が通じ合う(かもしれない)という綺麗事を並べつつ、かわいいあの子といい感じになるだけが幸せであるとも限らない、といういくつかの隙間も見せつつ。雪の中に消えていく方のキムミニは、きっとこれからもこの監督の映画を観て生きていくんだろうなと思う。そうあってほしい、というホンサンスの心が出ちゃってるのがキモい。キモいのに好き。お酒に酔って意味不明なことをしてしまうのがわれらの人生です。ゲイジュツカならなんでも許されるのかよ、ずるいな。
