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正しい日 間違えた日の犬のレビュー・感想・評価

正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)
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前編と後編で反復される些細な変化を通して関係性の先行きが異なる仕組みであり、これは誰目線の何をもって「正しい」と「間違い」を定義しているのかが途中よく分からなかったのだが、ラストシーンでキムミニが監督の映画を観に来て雪の中を帰っていく姿を見るに、正しい/間違いってのは監督自身ではなくキムミニを想うことに対しての定義だったのかな。袋の中を覗く行為や絵の具の色の変化などは特に意味がなく、要は既婚者であることを打ち明けるタイミングの問題であって、思わせぶりをして期待させる前に拾った指輪を嵌めて「もっと早く出会ってればねー」って笑い過ごして知人関係のまま別れるのが二人にとっても正しかった日ではあるよね。
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