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正しい日 間違えた日のchiyoのレビュー・感想・評価

正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)
3.5
2022/9/16
同じ設定で結末が異なる、2部構成の作り。特別講義のため、水原(スウォン)を訪れた映画監督のハム。そこで出会うのが、キム・ミニ演じる画家のヒジョン。結末的には、前半が間違えた日、後半が正しい日になるのだろうけれど、後半のアトリエでも不穏な空気が流れ、どちらも間違えた日なのでは?という不安が過る。が、正しい・間違えたの基準は、本作を観る限りでは誠実であるかどうか。それは、ハム監督とヒジョンの間は勿論、ハム監督と妻や子ども、ハム監督と特別講義の司会者の間でも発生する。それにしても、ホン・サンス監督は作中でキム・ミニに映画を観させるのが好きだなあ、としみじみ。と同時に、心の持ちようと言動だけで人間関係は如何様にも変わる、と改めて思い知る。
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