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水戸黄門 天下の副将軍のmitakosamaのレビュー・感想・評価

水戸黄門 天下の副将軍(1959年製作の映画)
3.8
色々黄門さま映画を見てみたが、今作が一番面白いかも知れない。

冒頭で綱吉の後継問題にズバリ切り込んで解決させる月形光圀さま。吉綱は若山富三郎だ。若い!

いきなりキレモノっぷりを発揮する黄門さま。庶民の風呂屋の二階で碁を打っていた所に乱入者。
助さん格さん(千代之介・里見)に加え、口うるさい使用人(大河内傳次郎)もいる。
更に江戸っ子気質な謎の板前(橋蔵)。
そして謎の上方のオッサンに進藤英太郎。関西弁の善人が珍しいキャスティングだね。

そこで高松藩の藩主に収まった光圀の息子・松平頼常が乱心していると知る。
光圀の息子…!?あまり黄門さまの映像化で扱われないキャラなので新鮮!(僕が知らないだけか?)
で、アホになった藩主に錦之助!美しいバカ殿様を格好良く演じるぜ。

高松に旅立つ黄門さま一向。助角は宿場町で飲み過ぎて会計が払えず飯盛女を口説くチャラ男っぷり。酷いな。
婚約されたと思い旅についてくる娘(丘さとみ)。
黄門さま始めみんなを振り回す娘が可愛い。

黄門さまも身分を隠して旅をするが、他のキャラも各々正体を現していき話が弾む。面白い!
錦之助の甘えっぷりに萌え、美空ひばりの歌で締める。実に素晴らしい。
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