水戸黄門 天下の副将軍の作品情報・感想・評価

「水戸黄門 天下の副将軍」に投稿された感想・評価

笑えるしミュージカルにもなるし、流麗なカメラワークと的確過ぎるカット割りにしっかりと時代劇としての愉悦あり。要所要所でびしっとキめる美空ひばりに背筋が伸びる。
ゴージャスなオールスター映画でありながら、時代劇の定番と先の読めないサスペンス、史実に材をとったドラマとコメディが噛み合ってぬるいユルユル映画にならず、シリーズ最高傑作と評されるのも納得の逸品。

御老公は実子の高松藩主・松平頼常が乱心という噂を聞きつけた。かつて高松藩へ追いやられた兄・頼重を差し置き、次男ながら水戸の家督を相続した御老公はその償いのため、兄の子を後継者に据え、実子を高松藩に出したのだ。しかし、我が子の狂気が真ならば、自らの手で斬り捨て、共に果てる覚悟で高松へと乗り込むのであった。

助格コンビがそんな真面目なストーリーの裏で、コメディリリーフとして活躍する。今の時代劇ではさすがに考えにくい展開だが、女郎遊びをする助さんは遊女を口説いて本気にさせてしまい、旅先に彼女がついてくるのである(演者は丘さとみ、ぽっちゃりながらもかわいい)。

殺陣にも趣向が凝らされていて、山賊に襲われた際に素性を悟られぬよう、金銭の入った胴巻きをキャッチボールしながら隠れて撃退し、彼女が追いついてくる頃には「天狗の仕業だ」などと茶番を展開する。

肝心なところで権力のみならず戦闘力を魅せる月形龍之介の御老公は何気なさと威厳を両立していて、助さん(東千代之介)、格さん(里見浩太朗)コンビはやはり男前。ちょくちょく顔を出して意味ありげに絡んでくるちゃきちゃきした板前は大川橋蔵が好演。中村錦之助(後の萬屋錦之介)演じる高松藩主・松平頼常の狂い芝居は楽しく可愛げがあるし、彼を見守る腰元は昭和を代表する歌姫・美空ひばりが演じていて、水戸黄門なのに急に歌うよ~♫……あらゆる意味で東映の誇る時代劇最盛期を彩るにふさわしい超豪華作品だ。
東映オールスター時代劇作品の一つ、主演は月形龍之介でシリーズ第12作目とか

月形黄門見るのは十数年ぶり、見たかった作品の一つでキャストに美空ひばりいるあたりが特筆かなと
中村錦之助と大川橋蔵が共演しているし(直接のからみはない)確かにオールスターなんだけど両御大や大友柳太朗は出ていない
ストーリーとしても特にってのはないかなー、あくまでオールスターを楽しむ作品としては良かったかなと

この手の作品の楽しみの一つはスターの序列ですね、出番は後半からだけど錦之助、びばりは流石の別格感、橋蔵も終始顔を出してアピール、ちゃきちゃき感が心地いい

助格を比べるとやはり東千代之介が優遇されているかなと、里見浩太郎は特に見所もないかと
丘さとみが出てるのもうれしい、やはり姫女優陣の中では一段抜けてるかなと

そして月形龍之介、当時の東映時代劇でのこのメンツ、特に中村錦之助を差し置いて主演務められるのは両御大とこの人ぐらいでしょう(もしかしたらびばり作品でもあるかな?)
風格威厳のある黄門さま、笑っていても笑っていないようなそんな印象
印象度や活躍具合は周りのスターたちの方が多いのに、あくまで主演は月形龍之介、おいしいところはもっていく、うん、まさに重鎮ポジション

ストーリーどうこうじゃない、スターを楽しむオールスター映画、期待はもうちょっと大きかったんたけど、その点では満足
とも

ともの感想・評価

4.0
東千代之助…それはひどいぜ…
でも最後は仲良くなってたし救われる
錦之助のご乱心、可愛いけど(変な意味ではない)心が痛む…
最後の「子供に…」いいなぁ!
たいして好きでもないのに、ついつい見ちゃうね黄門様。
風情ある理想の町並み、峠の茶屋、豪華なセット、勧善懲悪、適度なユーモア、緑あふれる原風景。癒やされる。王道娯楽作品。
高松藩主となった実子、頼常乱心の噂を聞き付けた黄門様が、真偽を確かめるために隠居姿で四国高松を目指すロードムービー。銭湯や宿場など、江戸の習俗が見られて面白い。実際は狭い日本の城が、ものすごく広く見えるのがかっこいい。助さん格さんが強すぎ。美空ひばりも強すぎ。丘みつ子は可愛すぎ。黄門様が威厳ありすぎでさすが天下の副将軍である。
2016.10.22 時代劇専門チャンネル
月形龍之介の黄門様シリーズ最高傑作の誉れ高いエンタメ作。江戸の風呂屋で偶然(?)出会った登場人物たちが、それぞれ正体を隠しているワケあり達で、最終的に四国は松山に大集合して一件落着、という脚本の巧みさ。風格とサスペンスと様式美とコミカルのバランスの良さ。中でも、コミカルを一手に担う大河内伝次郎、片や威厳と風格の塊のような月形龍之介、両名優の対比が素晴らしい。
青二歳

青二歳の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

天下のご意見番だったり副将軍だったりお忙しい月形龍之介。いいなぁこの水戸黄門。印籠なんて不要の威厳。月形龍之介って若い頃はイケメンなのに壮年期はブサイク…とまでは言わないがやや崩れていた印象があるけど、この黄門様に至っては美さえ感じます。なんでしょうねこの魅力は。シリーズ12作目。
“黄門様“といえば…時代劇に詳しい方は月形黄門とか里見黄門とか歴代の水戸光圀公を呼び分けて語るらしい。いろいろ見比べたいところ。

若山富三郎わかっ!やせてるっ!綱吉将軍とはいやはや。大田原伝兵衛…ってまさかの大河内傳次郎がコメディリリーフ。ふぉー。メガネのご老体でトコトコかわいい。大川橋蔵もまた若いなあ、町人の粋が似合う色男。大川橋蔵と進藤栄太郎の掛け合いがたまらなく可愛い。銭湯で浄瑠璃なんて歌っちゃってまぁ。
助さん東千代之助の美青年っぷり!イケメン。格さん里見浩太朗も若さが溢れ出てます。しかも丘さとみと歌や踊りのサービスシーン。うっとり。あぁ丘さとみの野暮ったさ…キュート。
錦ちゃんと美空ひばりのミュージカルは笑う。オフィーリアさながらの艶っぽい錦ちゃん錯乱の場は見惚れてしまった。

東映の江戸城かっこいい…これ…すごすぎて色々おかしい。と思ったら登城シーンは二条城貸し切ったロケとのこと。やっぱりすごすぎて色々おかしい。
それにつけても大井川はいつも川留め。大井川が出てくる映画って…なぜだか普通に渡れる方が珍しい気がする。いっつも増水中(´・∀・`)
nakashunki

nakashunkiの感想・評価

3.5
冒頭のお城からして奥行きのあるお屋敷内の広さが一目で判る引きの画面構成、テレビ時代劇ばかり見てきた今の時代劇ファンにとっては眼福でしかない。
地味にこういう場面は効果的。

大魔神並みに睨みの効いた月形龍之介扮する黄門さまのインパクトと、
バカ殿ばりのはっちゃけた踊りをみせる乱心したお殿さまにして息子役の錦之助。
その他大川橋蔵を筆頭に東映時代劇の真髄を見せまくりなオールスター娯楽時代劇巨篇。楽しめました。

本当に息子が乱心しているなら黄門自ら刃にかけるとのことばにジーンときたりと実はドラマ部分もよくできてる。

東映プログラムピクチャーのピークを飾るかのように流麗なカメラワークが素晴らしい。

しかし黄門さまと松平頼常、この親子の最後のいちゃいちゃっぷりは若干気持ち悪かったが。ファザコン?と思いました。
当時はこれが普通に受け入れられていたのかなと。
久々に良い時代劇を観た

もともと僕はテレビシリーズの水戸黄門のファンである
とくに初代の東野栄治郎と二代目の西村晃の演じる水戸黄門が大好きなのだが
今作の黄門様も良い!
人情味溢れ自ら悪人を裁く姿がカッコいい!

助さん格さんの無双もかっこいいし
助さんに惚れる町娘のドラマも良い
90分あまりの時間で江戸から高松まで旅するのに無理なくいくつものドラマを盛り込んでいて素晴らしい

ひとつ
ただひとつだけ足りない物を挙げるとしたら
由美かおるの入浴シーン!
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