きぬきぬ

バーバリアンズ セルビアの若きまなざしのきぬきぬのレビュー・感想・評価

3.5
2008年2月のコソボ独立宣言に大きく反発したセリビア政府や紛争の続く不安定なセルビア社会を背景に描かれる、地元サッカーチームの応援が最大の楽しみくらいの夢も希望も見えないような仮釈放中の青年ルカの若さの苛立ちは、不器用ながら真っ直ぐでもある。消息不明の父親への思慕も、ビッチでしかない女に恋してしまうのも、素直で直情的で町や他人の利潤なんて捨て鉢なくらいに考えない子どもみたいでトラブルも招いてしまうけれど、荒んでいるわけでもなく、彼のまなざしには純粋さがあり、自分を取り巻く環境や人間関係の現実を知り幻滅を憶えて行くけれど、折れない負けない彼には未来があれば良いと思う。

青年ルカのジェリコ・マルコヴィッチがとても綺麗な青年!
セルビアの民族よりな音楽もとても良い!
きぬきぬ

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