「偶然だと?偶然は存在しない」
久々の再鑑賞。
マイク・ファン・ディム監督による、【パラサ
イト 半地下
の家族】、【ドライブ・マイ・カー】と同じ、
アカデミー賞
外国語映画賞受賞のオランダ産【ヒューマン・ミステリー】
。
港町ロッテルダム。ヤコブ=ヴィレム・カタロドーフ青年
(フェジャ・ファン・フエット)が警察で取り調べを受ける。
アレント・バレント・ドレイブルハーブン(ヤン・デク
レール)殺害の容疑者としてだ。
ヤコブは彼との関係を振り返る。ドレイブルハーブンは貧民の
資産を容赦なく差し押さえる 執政官 だった…。
冒頭、ドレイブルハーブンの元に向かい、机の上にナイフを
突き立てるヤコブ。
「あなたに会うのも今日が最後だ‼︎」
そして、、殺害⁈⁈
ドレイブルハーブンとの関係は⁈
何の恨みが⁈
取り調べのヤコブのモノローグでの回想式。
彼の出生に遡る、、
辛かった幼少期、勉学に励んで才能認められる青年期、
だが、波瀾万丈人生で、ヤコブの前に立ちはだかるのは、
いつも 冷徹 なドレイブルハーブンだった、、
大きな展開は無いが、【重厚】なムード演出でテンポ良く、
一気に見せるのだ。
カメラワークも良い。
暗部のライティングは、不足気味か。
終盤のサプライズシークエンスのみ微笑ましい。
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ヤコブはついに 復讐 する為のステージに上がったのだ。
クライマックスは、冒頭のシークエンスをなぞって解き明かす
、ドレイブルハーブンの死の真相は⁈⁈
ラストに結実する【文字】、潔い締めの「はぁ、、」
余韻が素晴らしい。
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これは、最後まで観た人じゃないと味わえない【ご褒美】。
全ては彼への◯◯‼︎