内モンゴルの採掘現場をひたすら映し続けるドキュメンタリー。
草原だった土地を削り、鉱石を採掘する。労働者たちが汗と塵にまみれて働く。だけど、その働く姿には、本来あるはずの美しさを全く感じない。何者かに操られて働いているかのようだ。
環境も、労働者たちの健康も破壊されて行く。
一方で、彼らが命がけで採掘した鉱石で建設されたマンション群はゴーストタウン化している。投機目的のみで建設されているからだろう。
労働者たちを操っているのは、誰なのか。問いかけられる。
映像が秀逸。力強く、破壊力がある。そして、美しい。
東京フィルメックスにて。