mari

コインロッカーの女のmariのレビュー・感想・評価

コインロッカーの女(2015年製作の映画)
4.0
不器用で残酷な愛は誰も幸せにしない。
愛だということすら伝わらない。

砂漠に咲く花のように
逞しく眩しいものに触れてしまったとき、
果てしなく暗闇で生きてきた価値観よりも
優先したいと思ってしまったとき、
何かを守りたいという初めての感情に出会う。

それでも生きなくちゃならなくて、
おいしいご飯とどうしようもない存在を
愛さずにはいられなくて、
抱きしめる以外の方法が見つからなくなる。

確かに家族だった。
最後のご飯はタッパーに入れて
持ち帰りたいぐらい。

輪廻を断ち切ってこの先はどうか
みんな幸せな形で収まってほしい。
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