えりみ

コインロッカーの女のえりみのレビュー・感想・評価

コインロッカーの女(2015年製作の映画)
4.2
twitterに流れてきて目を引いたので
filmarksでレビュー見たらいい感じ♪
で劇場で観てきました~、大満足♪
映画の存在も知らず出演者も見覚えない人ばかり、
監督はこれがデビュー作とか(脚本も担当)。

「ハイハイ、よくある衝撃的なラストカットを頭に持ってきてタイトルど~ん!
そんでもって生まれたコインロッカーに戻って生まれた頃から順番に女子の過酷な人生見せてく韓流パターンのヤツね・・・」
と侮ってたら、
なかなかイイ感じに裏切られて気持ちよく?最後がキマって
「やるなぁ~」と(^^)b

女が主役の韓国ノワール。
観終わってから監督のインタビューを見つけたら
「ゴッドファーザー」や
「血と骨」の世界観の影響が~ってあって、納得。
とはいえ
エグい内容の割りにはアクションやグロ映像に頼るわけでもなく
登場人物の説明もほとんどないけど伏線回収がちゃんとなされてたりして、
個人的には「無駄を省いた大映ドラマ」をみた感じ。
エンドロール眺めながら
頭の中で「かくして馬家は仁川暗黒街に脈々と君臨し続けるのであった・・・」
ってナレーション入れてしまいましたYO( ̄∇ ̄*)ゞ
キャラ説明なくても気にならないのは
キャスティングの妙も大きいと思う
(知ってる人誰もおらんかったけど)。

コインロッカーに捨てられ
ロッカー番号が名前って悲惨すぎる女子が主人公やねんけど、
彼女もさることながら
「馬家興業」のお母さん(ボス)キム・ヘスって女優の存在感たるや!
気になって画像検索したら
全然違う風貌(sexy♪)が出てきてまたビックリ(ノ゚ρ゚)ノ

オカンの組織は
仁川のチャイナタウンで闇金と密入国斡旋、人身売買に臓器売買を生業とする組織。
ヤクザではないし、
オモニいいながら血や民族の繋がりがあるわけでもない、
かといって利益追求型組織でもない。
女がボスになる極妻とも違う。
女版闇金ウシジマくんが一番近いか。

印象的な台詞
「貧乏は罪か、罪だ」
「役に立たなくなったら、手助けしてやらないと」

最近韓国映画でよく出てくる朝鮮族ってヤツなのかね、
でも斧出てきゃあへんかった
(韓国映画でしか見たことない三角形の独特の形したあの包丁のオンパレード)。
在韓華僑ってのも結構な冷遇を受けてたみたいやから
コッチか。
えりみ

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