2015年以来.2度目の鑑賞。
前回はストーリーを追うだけで精一杯だったけど、今回は3人のそれぞれの心情と前回見逃してた細かい部分が確認出来て良かったです。
母親に捨てられたと思う兄。
母に連れられて家を出た妹は、母の身勝手を恨んでます。
妹の彼氏は幼い頃亡くなった漁師だった父親との繋がりであるボクシングに拘り生きています。
それぞれの親への恨みは、自分が愛されていたのか?と言う不安であり、その疑問から人を愛する事に臆病になっています。
そんな3人のすれ違った記憶が、一歩踏み出した事で、忘れていた沢山の事実と親の想いが欠けていたジグゾーパズルの欠片がハマる様に繋がって行きます。
幻は閉じていた自分の心の扉を開けた時に見えた真実でした。
ラスト以上にエンドロールの歌で目頭が熱くなったのは、子供の立場で観ていた感情が親の想いに変換されたからでしょうか。
「あなたを、想う」… それぞれの「あなた」を見つけられて良かった。
島の海の美しさが神秘的でした。