ノノ

ヨーヨーのノノのレビュー・感想・評価

ヨーヨー(1965年製作の映画)
4.2
ピエール・エテックスの中で間違いなくこれが一番好き。映画内でサイレントからトーキーに移行する作りが面白い。世界恐慌やら世界大戦やら政治的に不安定な激動の時代を描きながらも終始コミカルで、でもどこか哀愁漂う演出。
街の広場にフェリーニ『道』に出てくるザンパノとジェルソミーナが来るという広告だったり、チャップリンの『独裁者』っぽい小ネタが入っていて嬉しくなる。
父の屋敷を取り戻すけど目まぐるしく回る彼の周りの環境に疲れたかのようにゾウに乗って屋敷から遠ざかっていくラストは夢が叶ってしまった後の寂しさのような余韻が残る。
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