ノノ

左利きの女のノノのレビュー・感想・評価

左利きの女(1977年製作の映画)
3.7
シングルマザーとして子育てと仕事に悪戦苦闘する女の日々。青みがかった映像は鬱屈した女の見ている景色をそのまま映したかのよう。あまりにも暗くて不安定で笑えてくる。ジャンヌディエルマンを思い出した。
随所に見られる小津安二郎への愛。息子を連れて行く映画が『東京の合唱』なのさすがに渋すぎる。「夜眠る時に思い出す人がいない。昼間誰とも会ってないからだ」って私のことかと思った。
今ここにいるのに、ふさわしい場所がないなどと嘆くべきじゃない。
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