ショッキングな亡くなりかたをした故人を正しく葬りたい、国民の記憶に残したいという夫人の意向は、共感できる。けど虚栄はってんなー……と寒くなる。
インタビューする記者の取材メモをチェックして「真実」を統制し、ジャッキーがイメージを作り上げようとしている姿も、他の政治家がドン引きしている姿も撮しているのでフェアな映画だなとは思った。
そして葬式の準備の過程で夫人や弟自身もメタが入ったようで、(ケネディは偉大でも)じぶんらは何事もしていないということや自らの虚栄心に気付いていたようだ。
それでも実行した。
人間だなぁと思った。
自分の価値を「何をしたか」ではなく、「偉大な誰誰さんとつるんでいる」ではかる人間いるよな。
物語や歴史を大事にして生きるのも人間だなぁ。
ところで某国の暗殺された首相の国葬を思い出しました。