せきとば

ヤクザと憲法のせきとばのレビュー・感想・評価

ヤクザと憲法(2015年製作の映画)
3.5
朝8時、お偉方を出迎えるために道の両側に整列しアーケードをつくる組員。そしてその真ん中を歩くランドセルを背負った俺。

東組と瀧本組に挟まれたこの道を抜けると、飛田新地を目前に左へターン。今度は桜並木のアーケードをくぐると校門では先生たちのお出迎え。

必然的にさまざまな人種が集まるこの地区で育ったこと。それは簡単にヤクザを容認するとか、飛田で遊び呆けるとかそういう事ではなく、誰しもに生き方があって、どれだけ生き方に違いはあっても皆が生の全うを求め、そしてそこには普遍的に共有できる幸せや(この映画が突きつける)悩みがあると知れたことだった。
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