せきとばさんの映画レビュー・感想・評価

せきとば

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

ビジュアル全部最高、胎児の脳を移植するふざけた設定で大人と子供を常にオーバーラップさせる構造の複雑化と物語の展開も見事。めっちゃデッドな音鳴りのサントラは囚われた世界をテクスチャで完璧に表現している。>>続きを読む

プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.3

「祈る」ことは最近あんまり自分のモードではない。人事を尽くしきる前に祈りに縋るのはかなり無責任に思うからだ。もっと能動的でありたい。もっと世界の風を受けて回る風車になりたい。この地球の隅から隅まで、心>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.0

ファンサのPV。むしろ実写版マリオの気合いの入り方を再評価したくなる。サントラは良かった!

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.3

物語の規模感とそれに対する演出がちょうど良かった。

不器用とか異常事態に取り乱してるとかとはまたちょっと違う気がするキレ性なオトン、娘の為を思うならばこそまずは冷静になれよと思いながら結果として話を
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.0

まぁ適当に見るくらいならこのくらい大味でもええんちゃうかと思えてしまうのはNetflixの良くないところ

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

あらゆる”感想”をぶっちぎって、とにもかくにも本当に素晴らしいというほかない、宮崎駿とスタジオジブリという概念からのあまりにも巨大かつ偉大すぎる等身大のメッセージ。これに関してはエンドクレジットを含め>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.3

フレックスサウンドの座席は初めてだったけど良かった。ただ中域以上の音はどうしても違いが目立ってしまうのでボリュームを落としても良いと思う。サブの振動は最高だったので全ての映画館の全部の座席に標準化され>>続きを読む

陽なたのアオシグレ(2013年製作の映画)

2.4

恋の不思議のコントラストをつけるために主人公のスタートをド陰キャに、そしてそのピュアさを際立たせるために小学生に設定したんだと思うけど、結局その発露が性的な断片に終始していて結構引いてしまった。

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スモール・ソルジャーズ(1998年製作の映画)

3.6

3歳ごろ見たものの手がかりがなく思い出せなかったこの作品とNetflixで再会。

アンパンマンにティガ、メガレンジャー、キューティーハニーから獣神サンダーライガーと、リンピオ(良いもん)vsルード(
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グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告(2020年製作の映画)

3.1

こんなティーン向けコメディにデニーロ?と思いきや結果納得できる祖父のシリアスな愛が隠れた役回り。そのお爺さんは数々の修羅場を潜り抜けてるので舐めてかからない方がいいぞ。あと実はお母さんも…。

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.2

手品を見た時に驚くよりも前にタネを明かそうとする人のおもんなさときたら燃えたぎる百年の恋も冷えきって見事に全球凍結するレベルだ。これはまさに小6の頃学校のお楽しみ会でマジックをすることになっていた僕と>>続きを読む

アンテベラム(2020年製作の映画)

3.0

差別問題を考えるときに冒頭引用されるウィリアムフォークナーの言葉は常に向き合わねばならない重要なひと言であることはちがいないし、その映像化としてここに至るアイデアは良かったと思うけど、土台や映像が良い>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.6

ミゲルのaliveではなく家族特に先祖のrest in peaseが本丸。そういう意味ではメキシコの文化紹介と言えるし、芸術面における「トランプの壁」の心理的解体を試みた映画なのかも。

って書いたま
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.4

冒頭の一節以外にも割とナホム書に沿った要素が描かれており、ジョーダンピールとして見ると肩透かしを喰らう気持ちも分かりつつ、ナホム書を踏まえて見ると結構面白いので、まだこれからの皆さんにおかれましては旧>>続きを読む

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