でも実際にそうだったんだもんな、という強さは何事にも勝る。創作だったら現実味がなくてこんな話書けないだろうと思う反面、存命の人物の伝記であるが故に薄味に抑えた(気を使った)部分もある気がした。
ボクシング映画のチャンピオンって金ピカ豪邸に住んでて、そこから家族も何もかも失ってから再起するのがお約束だけど、ジミーはイケイケの彼女とホテルでハメ外してもお酒は一滴も飲まないし、実家住まいだし、普通に良い子である。実際にそういう人だったんですねきっと。
アーロンエッカートの見た目の変化に驚いたけど、一番は声、声が全くの別人だった。役者ってすごいなあ。
パンフレットを読むと、ビニー本人に対して誠実に向き合って制作したことや、かなり低予算、短期間で撮影されたことなど色々書いてあって面白かった。