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カルテル・ランドのcheslaのネタバレレビュー・内容・結末

カルテル・ランド(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

麻薬戦争映画が昨今立て続けに公開され注目度が上がっていることと、アカデミー賞ノミネート作品+ビグロー監督が製作総指揮を務めたということもあって劇場は満席でした。ビグロー監督の作品は好きですが、ゼロダークサーティなどで言及されたプロパガンダ色の強さが気にかかり、このカルテルランドもどの程度真実に迫っているのか若干の猜疑心を持ちながらの鑑賞でした。
しかし今作が主に反政府派の自警団の活動を取り上げたことで、邪推をせず観たままを受け入れることができました。

私がこの作品を語るにはあまりに稚拙で無知なので、麻薬戦争そのものの感想は控えさせていただきますが、本作がアカデミー賞を受賞しなかった理由が分かりません。衝撃的な映像は確かにありますが、もう少し公開規模を拡げるべきだとも思います。日本人として現実離れした話かもしれませんが、集団的自衛権の論争があったわけですから、この現実を直視し自身の命と正義の守り方を一人ひとりが考えなければならないとも思います。

映画としてはスコア5を付けたかったのですが、本来であれば存在してはならなかった悲しい映像なのでスコア4に抑えさせていただきました。
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