とまきら

カルテル・ランドのとまきらのレビュー・感想・評価

カルテル・ランド(2015年製作の映画)
4.0
「正義が揺らいでも悪は揺らがない」この強烈なサブタイトルを体現した1作。

正義と悪のボーダーラインが曖昧になる。人々の殺意や興奮が歪み、それが相まって狂気へ形を変えた、一つの熱気となる。
…そんな尋常ではない状況下が、綿密な取材とカメラワークで描かれている。

後半に行くにつれ「これは本当にドキュメンタリー映画?」と疑いたくなる。
『“If not me, then who?”(他に誰がやる?)』
想像を超える狂った現実が確かに存在していることが恐ろしくなった
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