ペジオ

トマホーク ガンマンvs食人族のペジオのレビュー・感想・評価

4.3
神話ってーのは本来野蛮なものなんだなー

「登場人物たちが与えられた試練を通して、成長したり、絆を生んだり…」
…所謂「王道」な物語である
つまり至極真っ当な「感覚」で作られているということ
この先語り継がれる作品になっても全くおかしくないどころか、既に長い間語り継がれてきたかの様な「神話感」すら漂う(神話無き国アメリカにとっての「神話」である西部劇というのもそれを手伝っているとは思うが。)
過去の名作に習ったこの構造において「試練」を具体的に「食人族」というキワモノ中のキワモノにしたところが「普遍」と「特殊」の絶妙な塩梅という意味で面白い
食人族の得体の知れなさも「異界」へと旅立つ主人公たちという神話感をプラスにしてる

「デンジャラス・プリズン」が大好きで、遡って監督の前作を観賞する形となりましたが、やっぱりこの監督好きだ
リアルって訳じゃないし、かといって露悪的でも無い渇いたヴァイオレンスはスゲェ好みだなー(なんぼなんでもここまで簡単に人のカラダは壊れないだろ。いい加減にしろw)
ゆったりしたテンポで交わされる然り気無く気の効いた台詞の掛け合いも素晴らしい

食人族の女たちの描写は多分こんなだろうと思ってたら、やっぱりそうで…ちょっと昔の政治家の失言を思い出した
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