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高台家の人々のhokaのレビュー・感想・評価

高台家の人々(2016年製作の映画)
2.7
ぽやーんとした女子が裕福な高台家の長男にプロポーズされるが、彼はテレパスだったと言う話。

若い女性が好きそうな、イケメンで生まれながらの御曹司と結婚がゴールと言う映画とオッサンは親和性が極めて薄い。
と言うか、無い。

なんの会社か分からないし、多分株式非公開の同族会社だし、弟妹たちはぷらぷらしてるし、義母は家事が一切できないトロフィーワイフっぽいし、心を読まれるなら終始気が休まらないし、離婚となったら普通のOLでは潰しは効かないし、社交界の習い事なんて実社会ではなんの役にも立たない。

リスクは山の様にある。

自分は地味でぽやーんとしてても、優しく全てを許してくれる御曹司。

んなアホな。

でも世の少年たちは異世界転生アニメが好きだし、それよりは幾分リアリスティックであるとも言える。

親父はいつも家をウロウロして得体の知れない会社経営には携わっているのか?
それともただのホールディングスの元締めで経営は一切丸投げなのか?

あの心象風景には《しばらくお待ちください》のテロップを流したら、面白いと思う。

でもあの家に同居なら、あっという間に息が詰まるから、せめて初めはロンドンでというのは、本音がダダ漏れでちょっと笑った。

あと相手の気持ちが読めるのはビジネスにおいて物凄いアドバンテージだと思う。
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