録画WOWOWにて観賞。
その冷酷さから 「金髪の野獣」と恐れられ、ホロコーストの実質的な推進者だったラインハルト・ハイドリヒが親衛隊内での権力者になり、プラハで暗殺されるまでの話かと思いきや予想と異なる展開だった作品。
前半は国防軍との関係、アインザッツグルッペンの非道な行為などもハイドリヒの半生が描かれていたが、後半はレジスタンスの活動が中心に描かれていたためハイドリヒの存在がぼんやりしてどこに視点を置いて観ればよいのか戸惑ってしまった。
ハイドリヒを中心に描くのであれば彼の生い立ちや行った数々の政治工作や対外工作などを掘り下げてもよかったのでは?
後半のプラハでの暗殺事件(エンスラポイド作戦)については鑑賞済みの「ハイドリヒを撃て!」で脳内補完してしまった。
全体的に淡々と描かれているが、だからこそ戦争という異常な状況のなかで生きている普通の市民が哀しみを突き付けられたように思う。