くまくまさんの映画レビュー・感想・評価

くまくま

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ヴェノム(2018年製作の映画)

2.5

 ワクワクするスピード感あふれるアクションとシンプルなストーリー。
そして編集のテンポの良さが相まってサクサク楽しめた作品。

 ヴェノムとエディとの間に少しずつ醸造されるバディ感が良かった。
チョコ
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.3

 試写会にて鑑賞。

 夜のニューヨーク・マンハッタン島を舞台にしたクライムアクション。
 迫力ある刑事物には収まらない。
人の生き方や社会の問題点も浮かび上がる多層的な作品。
 人として。刑事として
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アウトポスト(2020年製作の映画)

3.0

 アフガニスタン紛争で最も過酷な激戦と言われた2009年10月3日アフガニスタン・キーティング前哨基地
におけるカムデシュの戦いを米軍視点で描かれた物語。

 実話に基づく、それでいて味付け過多なドラ
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.0

 自己顕示欲と承認欲求にまみれたサイコパスな主人公。彼のギラついている瞳と不快感しか覚えない行動のすべて。
 演じたジェイク・ギレンホールの凄さを「気持ちの悪さ」として体感し続ける作品だった。

 自
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

3.4

 最初から最後まで緊張感を持続させられた思った以上の良作。
 軍事クーデターで握った権力を長年に渡り行使し続けた韓国の朴大統領暗殺事件の物語。

 男達の情・嫉妬・野心・猜疑心といった「感情」という線
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.0

 画面を横切っていった蝿と作りかけのドールハウス。その出だしだけでこの作品の闇の深さを感じた。
蝿は悪魔。
ドールハウスは見えない何かに生活を操られている登場人物達。

 ゾンビや幽霊という存在ももち
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.0

 ライバルに誘拐された麻薬王の息子を取り戻すためにに傭兵・タイラーが死闘を繰り広げるというストーリーはとてもシンプル。
 この作品のキーワードは「父親」と「息子」
タイラーは失った「息子」を麻薬王の息
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.1

 ベトナム戦争中に実際にシカゴで起こった「事件」の裁判から当時のアメリカ社会を描いた作品。

 法廷という場を通して反戦運動、公民権運動、ヒッピー、人種差別、ウーマンリブ、政治家に左右される政府や司法
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キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

3.0

 思った以上に良質な作品。
第二次世界大戦中にイギリスの捕虜収容所に収容されていたドイツ兵・トラウトマンの人柄や行動がサッカーを通じて国や宗教を越えて信頼を勝ち得て、イギリスで受けいれられドイツとイギ
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ウルフズ・コール(2019年製作の映画)

3.2

 フランスの作品だと潜水艦映画もこうなるのか。
人の世の不条理を詰め込んだ潜水艦、というか海軍の軍人を描いた作品。
平時から緊急時における国家の中の軍隊の立場や個人としての軍人の苦悩、潜水艦の運用など
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TENET テネット(2020年製作の映画)

-

 「時間」というルールを打ち破り「過去」と「現在」がやり取りをして世界を救う。
スケール的には「人類」と「個人」という違いはあるとしても、鑑賞後は真っ先に某ネコ型ロボットが主人公の作品が思い浮かびまし
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.0

 主人公2人が卒業式前日にイケてるパーティーに参加すると決めた事をきっかけに改めて自分自身と向き合うことによって「自分」を。
そして「親友」だけでなく身近だけど自分から壁を築いて距離を置いていた「同級
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ジョーンの秘密(2018年製作の映画)

2.8

 社会主義と自由主義という東西冷戦が終わっても「核兵器」が存在している現在の世界。
 そこに至る歴史を遡っていくと時代の流れの片隅にいた1人の女性の「愛」と彼女が求めた「平和」が非常に大きな鍵となって
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バルーン 奇蹟の脱出飛行(2018年製作の映画)

3.2

 東西冷戦下の国境をバルーンで越える2組の家族の挑戦と失敗からの成功の物語。
予想よりも良作。
 その物語と設定自体がドキドキなのだが、俳優陣の演技や音楽が最初から最後まで緊張感を忘れさせない。
日常
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.5

 サッチャリズム真っただ中だったであろう鬱屈とした80年代後半のイギリスが舞台。
SONYのウォークマンとカセットテープが心友のパキスタン移民の少年ジャベドが主役。
と同時に常に彼に寄り添い、新しい世
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.2

 女性の人生は「結婚」によって決まる。
そんな時代背景のなか四姉妹がそれぞれの生き方に悩み、模索し、力強く歩いていく物語。
古い時代の物語かと思いきやアップデイトして現代にも通じる問題を浮かび上がらせ
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ザ・スパイ ゴースト・エージェント(2019年製作の映画)

2.8

アレクサンドル・ペトロフの様々な表情が堪能できる121分。
「ザ・スパイ」という題名から一般的なスパイ物をイメージしていくとちょっと的外れ。
主人公であるはずのアンドレイがスパイとしてはふるゆわ過ぎる
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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.0

予想よりかなり楽しめた作品。
物語的にはどこかで見たことがある女性スパイの物語だが、知性がある強い美人が戦い、傷つき、それでも成長していく話は好き。
 時間軸が戻ったり進んだりを繰り返すことに不自然さ
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アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場(2017年製作の映画)

2.6

ソ連から祖国フィンランドを守るために。
最前線で命令を受けて戦う歩兵達の過酷な戦場での日常と彼らの素顔を淡々と描いた作品。

 フィンランドの森と空と同じ色の枯れた色の軍服と装備の薄さに初っ端からは暗
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ナチス第三の男(2017年製作の映画)

2.7

 録画WOWOWにて観賞。
 その冷酷さから 「金髪の野獣」と恐れられ、ホロコーストの実質的な推進者だったラインハルト・ハイドリヒが親衛隊内での権力者になり、プラハで暗殺されるまでの話かと思いきや予想
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.0

 物語自体は敵地を走り抜け、重要な命令を友軍に届けるというシンプルなもの。
ストーリーよりも1人の兵士が見て、体験したことを緊張感を持って同じ目線で追体験できる事に価値があるのではと思った。

 映像
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T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版(2018年製作の映画)

3.6

 通常版に続いての観賞。
今回も内臓がちぎれました。

 戦車映画で驚きのエンタメ度の高さ。
戦車同士の雪原や街中での戦闘、そして華麗に舞う「白鳥の湖」。
全ての登場人物がそれぞれの物語を持っているが
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ロニートとエスティ 彼女たちの選択(2017年製作の映画)

3.0

かなり重たい主題の作品。 
 
 舞台は彼女達が言葉にできない息苦しさを代弁していると思わずにはいられないイギリスの冷たい空気とグレーの空に包まれたユダヤ教の中でも厳しい戒律という「ルール」の中で生き
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.0

 10歳のドイツに住む少し気が弱いけれどかわいい少年・ジョジョの日常を通して「戦争」と「成長」が描かれた作品。

 軽快なBGMとキャンプという名目である兵士の卵の教育を受けるヒトラーユーゲントの制服
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.2

 刑事として任務に邁進していたはずなのに。どうしたわけかチキン屋、しかも人気店の店主と店員達になってしまった主人公達の行く末は?

 とにかくテンポの良くて拳が炸裂しているアクションコメディー。
鶏の
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タンク・ソルジャー 重戦車KV-1(2018年製作の映画)

2.5

wowow録画鑑賞。
史実に基づいたソ連の戦車が主役の戦争映画。もちろん大祖国戦争の対ドイツ戦の話で遠慮なく火薬が炸裂しまくります。

 戦闘シーンはもちろんのこと主人公の戦車長と部下達やライバルとの
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サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

3.5

数年ぶりに鑑賞。
ナチスドイツに併合されるオーストリアが舞台。史実と異なる点は多々あるとは思うが、「初恋」「大人の愛」「親子愛」「祖国への愛」など様々な愛の物語を「もうすぐ17才」「私のお気に入り」「
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

3.1

過去でもなく未来でもない。
「今」のイギリス・ロンドンが舞台。コヴェントガーデンやロンドンの美しいクリスマス風景が作品を彩る。
縦糸がクリスマスシーズン。移民問題、夫婦や姉妹、セクシュアリティ、貧困な
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T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

3.6

「大脱走」と「戦車」が素敵に融合したロシア製の良質な戦車エンターテインメント。
上司と部下の熱い関係、敵同士のある種の友情、そして恋愛要素もあり。
 何よりも戦車が圧倒的に主役。
戦車の動き、砲弾の発
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.3

一緒に100エーカーの森で過ごしていたクリストファー・ロビンとくまのプーさん。
100エーカーの森を出て寄宿学校に進学、父親の死、社会人になって恋をする、戦争への従軍、除隊し日常に戻り中間管理職として
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ブレス しあわせの呼吸(2017年製作の映画)

3.2

仲睦まじく幸せな毎日を送っていた若い夫婦、ロビンとダイアナ。
もうすぐ初めての子供も産まれようとしていた時に突然、ポリオが原因でロビンが仕事先のナイロビで急に倒れ首から下が全身麻痺で人工呼吸器の助けが
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スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

3.3

権力の椅子取りゲームは参加したが最後。
どれだけ滑稽であっても流れるメロディーにのって、輪の中で回り続けなければいけない。
なぜなら椅子から滑り落ちてしまえば、この世から抹殺されてしまう命がけのゲーム
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.7

インディアン居留地を舞台にしたクライム・サスペンスであると同時に、アメリカの現実に潜む闇 - 不平等、女性達への理不尽な状況 - が突きつけられる作品。
それぞれが持つ「正義」
自分を冷遇している社会
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ヒトラーを欺いた黄色い星(2017年製作の映画)

3.0

第2次世界大戦中のドイツ・ベルリンでホロコーストから生き延びた4人のユダヤ人達の再現ドラマを交えたドキュメンタリー。
翻訳ソフトでの直訳だけど原題「Die Unsichtbaren – Wir wol
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.0

上流社会の世界を彩るオートクチュールのアトリエを舞台に昏い微笑みに包まれているホラー作品。
エレガンスな衣装・美術・音楽が織りなす美しいスクリーンの中の空間は最も醜悪な「人間」という存在を包み込み隠そ
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