三四郎

私、違っているかしらの三四郎のレビュー・感想・評価

私、違っているかしら(1966年製作の映画)
3.5
人生はなんの為にあるのか。
自分の人生は自分の為にあるのだ。そして両親と友人の為にある。
決して会社の為ではない。
「人生」と「自由」と「愛情」を描いたなかなかどうして奥行きのある深い作品だった。

運転しながら語るゴロウ。
「だけど姉ちゃん、人間ってのは、可哀想なもんだよなぁ」
何がしたいのかわからない人間は多い。生きていくために好きではないことをし、たった一度きりの短い人生を無為に過ごす。
ゴロウの生き方が正しいとは決して言えないが、「人間」を「可哀想」と表現したゴロウは、そこら辺のサラリーマンよりは、「人生」に向き合い、捉えようとしている気がする。
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