95分ずっと集中させられた。
老夫婦の話だから退屈になりそうなのに、程よい緊張感と親近感を持って見ることができる。
結婚は多くの人々が「あたりまえ」に行い「あたりまえのように」日々を過ごし、年月をいくつも重ねる。
45年過ごした愛する人の過去をどれだけ知っているのだろうか。
全てを受け入れるつもりが、もしできなかったら。
少しのネジの緩みから心の歯車がゆっくりずれていく。
このままで良いのだろうか。
これからも愛していけるのだろうか。
別れても、別れなくても、
正解も不正解もない。
あるのは自分の人生と取り返せない45年という月日のみ。
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ドラマ「LOOKING」の大ファンである僕はアンドリューヘイ監督の描き方が大好きだ。どこまでも等身大でリアルな心情や行動を描くのが上手い。
それでいてスムーズに物語を進行させる技術がすごい。
テーマは毎回違えど「リアルな人々」を描かせたら彼は本当に素晴らしい映画を撮ることができるんだよな。
これからも彼の新作には期待している。
