【平成を振り返る・・・13】
2003年の洋画には『戦場のピアニスト』『インファナル・アフェア』『キル・ビル』などの良作があるが、自分としては断トツで本作が一番。
スポーツ大国ブラジルに実在する、スラム街で繰り広げられる実話ベースのギャング映画。出演する役者がスラムに住む素人で、演技もほぼアドリブ。主人公は声をかけた女に相手にされず、ヤツ当たりでその恋人に絡んで屈辱を与え、気に入らない奴をぶちのめし、欲しいものは力づくで奪う獣。監督は登場人物を紹介する際、時間軸を前後させ、効果的なエピソードを挿入している巧みな構成は見事。日本に生まれて良かったと思える一本!