だいご

シティ・オブ・ゴッドのだいごのレビュー・感想・評価

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)
4.8
ゴードンリッシュはこう言った。「大事なのは、読んでいるそのページで何が起きてるかじゃない。読んだ人の心の中で何が起きたか。それが肝なんだ」
映画にも言える。こういう魂を揺さぶられるものが本物の映画だ。
映画は感情を揺さぶるために存在している。そして感情とはかき乱されるために存在している(Emotionの語源はラテン語の"掻き乱す")。
ヒッチコックはかつて、脚本家のアーネストレーマンに「今作ってるこの作品は、実は映画なんかじゃない。私たちは教会にある様なオルガンを作ってるのです。この和音を弾けば観客は息を飲む。この鍵盤を押せば皆くすくす笑う。そして、いつか映画なんか作る意味がなくなるんです。観客を劇場に座らせ、電極に繋いで色々弾いて体験させてやればいいというわけですよ」
つまり感情を揺さぶはない映画に価値はないということだ。
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