笛を吹く男のしんたのレビュー・感想・評価

鼠が大量発生している村に旅の親子がやってくる。彼らは村に泊まる代わりに鼠を駆除するが。
ハートフルな前半部と人間の闇や恐怖、支配欲といったものが明るみに出る後半部の対比が見事な秀作。
村の謎や過去の因縁なども散りばめられているが、全てを明かさないでいる。あえて選択された事なのだろうが、少し突っ込んで何が起きたのかを明かしても良かったのでは、とも思える。
前半部がキラキラとしているとドロドロの後半部でバランスが崩れそうなものだが、本作はバランスが崩さず一気に駆け抜ける。
韓流サスペンスの快作。