ユカリーヌ

SCOOP!のユカリーヌのレビュー・感想・評価

SCOOP!(2016年製作の映画)
3.8
【過去に観た映画】2016.10.19

エンタメ性もあって、とてもおもしろく、よかった。そして、最後は泣かされた。

ジャーナリズムってなんだろう、仕事って何だろうとも考えさせられる。

女癖が悪く、ゲスな役の福山雅治もとてもなじんでいて、深みがあり味わい深い。

静(福山)と野火(二階堂ふみ)のコンビがデコボココンビで、掛け合いとかがおもしろいし、だんだんと二人がいい顔になっていくのがいい。

吉田羊も男勝りの編集者の顔と女の顔のギャップが
あって、魅力的だったし、
遠藤賢一もいいキャラで、最後は泣かされた。

でも何より、リリーさんの怪演がすごい。
もう全部もっていかれた感じ。

衝撃のラストにもしばし唖然となるがその後の女たちの強さ、写真の魔力というものを
ひしひしと感じさせてくれる。

福山ファンであろうオバサマたちが画面につっこんだりしてたけど、お茶の間じゃないんですよー。


ここから、ややネタバルあり。
 ↓
パンフと「SPA!」の臨時増刊号の「SCООP!」。
大根監督と文春編集長の対談がとてもおもしろく、文春の取材秘話が飛び出して、映画のリアリティを感じられる。

前半に提示していた謎が後半で回収されていなかった
のがとても気になっていたが、
大根監督の「ここだけの撮影秘話」に、完成台本には書かれていたのに、そこだけ
カットされてしまったということが記されていた。
その内容も書かれていて、謎が解けた!
それだけ二人の関係性、背景もきちんと設定されていたからこその展開だった。

冒頭は女の喘ぎ声で始まるのだが、車の中で「デリヘル嬢とヤっちゃう」
というのは福山のアイデアだそう。

随所にエロいシーンがちりばめられているが、
割とキレイでそこまでゲスな感じではない。
ベッドシーンはむしろきれい。
ユカリーヌ

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