企画自体はTV映画らしいが、「ナイトクローラー」にこの職業の下衆な部分を先に見せられた感じ。
こちらは芸能スクープを狙うフリーのカメラマンを描くのだが、描き方が浅い。
具体的に言うと、前後半で急に入れ替わるような静のキャラクターを共感させようとしてくる点。
ワルを最後までワルとするか、実は善の部分があるかは意見が分かれるが、このキャラに関して善の方に振り切る意味はないと思う。
ジャンキーで拳銃という非現実な展開も置いてけぼりをくらった印象。
多分この映画は二階堂ふみの視点で作った方が良かったはず。
最初は興味もなかったライターが仕事にのめり込んでいき、いつしか先輩に恋愛感情を抱く。
そして一人前にという過程を細かく見たかった。
