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SCOOP!のsakumarksのネタバレレビュー・内容・結末

SCOOP!(2016年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

元スーパースターの落ちこぼれと、ルーキーが組んで、意外と良いバディになるっていう王道ストーリーだけど、分かり易い構図と展開で結構好み。

ただ、オチが本当に残念。
福山は撃たれて、その瞬間を二階堂ふみが撮影する(撃たれる原因は二階堂ふみにある)なんて、全員が思い付きそうな、超予想通りだし、
ダブルミーニングにして深い展開風にしようとしたフィルムカメラは、使い方間違ってて寒い。

特にフィルムカメラ。
戦場カメラマンに憧れたけど、戦場に行くことはなかった福山が、戦場に行く覚悟でリリーを止めに行くという意味を込めたフィルムカメラを持って行くシーン(一眼を持った二階堂ふみはジャーナリストとして動いたという意味も込めてる)と、
フィルムカメラは福山にとってプライベートなものを意味するから、二階堂ふみがそこに写っている事で、二階堂ふみを認めたという意味を込めたシーン(吉田羊→二階堂ふみも意味する)。

どちらもフィルムカメラに背負わせると、意味する事がブレてしまう様な...。
(リリーのシーンは友達を助けるという意味でプライベート。二階堂ふみの写真もプライベート。という点で括れるかなーと思ったけど、撃たれる瞬間に撮れ!って言ってるから違うよな。)

やりたい事は分かるけど、捨てる勇気がないと作品はグダる。その典型かと。(脚本では捨ててたけど、演出で勝手に拾っちゃったのかも。)
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