ねこまち

真白の恋のねこまちのレビュー・感想・評価

真白の恋(2015年製作の映画)
4.2
ポスターが可愛いな。って理由で観に行きました。富山が舞台で街並みとか景色が綺麗だったので訪れてみたいと思いました。主人公の真白は富山で家族と暮らす女の子。ファッションがポップで可愛くて小動物的で可愛い。彼女はフリーカメラマンの油井と仲良くなり、一緒に富山の写真を撮りに行ったり、時間を共有するうちに真白は初めての恋をする。真白も油井もピュアで可愛いんです。真白の恋を応援する雪菜と真白の姉と妹みたいな関係も微笑ましたかった。だけど、真白には軽度の知的障がいがあり、過去に誘拐された事もあり、家族は心配するあまり2人の仲を引き裂いてしまうんですね。家族にとってはずっと可愛い子供だ。もう傷つけたくないあまり普通じゃない。真白が恋なんてできるはずないって決めつけてしまうんですね。雪菜は真白は普通の大人の女だから恋もするし、信じてあげてほしいってうったえるんですよね。みんな真白の事が大切だからなんだけど、真白は普通じゃないから。って泣くんですよね。油井と会ってるときも油井の事を考えてる時も親の言いつけを破って、油井の元に走る姿は恋する女の子だった。普通とか関係なかった。何を持って何がなくて、普通じゃないんだろう。社会に適合出来てなかったら、障がい者なのか。偏見だったり、独断的な考えって誰でもある。だけど、自分の目で見て確かめなければ、わからない事が多い。みんな生きづらさを抱えて生きてる。
真白は恋を知った。恋は世界を広げてくれる。油井にとっても真白は自分の世界を広げてくれた人だったと思う。彼も生きづらさを抱えていたけど、真白と富山の景色に癒されたんだと思う。
真白がお別れに「たちやまに登って、同じ景色を見て写真を撮る」って言った時に「好き」よりも特別な言葉だと感じた。うん。恋は切ないけど、いい。富山に行ってみたくなりました。
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