ねこまち

心と体とのねこまちのネタバレレビュー・内容・結末

心と体と(2017年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

久々に自分のフェチに刺さる映画でした。スローな雰囲気の世界観が好みです。うまく人と関わることができない女性と誰かと恋をすることを諦めた男性のロマンス。同じ夢を観たことがきっかけで物語が動き出す。

初めは何故鹿?牛の食品加工場なんてマニアックだな。。って思ったけど、
幻想的な雪の中を伴侶とともに自由にかけていく鹿は理想の自分で
黙々とひとり死を待つ食品加工されていく牛は現実の自分という対比なのかな。
同じような孤独な現実を抱えて、同じように誰かと一緒にいたいという願望があったから、夢で逢えたのかな。ラストに2人が夢を観なくなったのは現実が孤独ではなくなったからだもんね。

不器用なふたりの最後の電話での「愛してる」はすごく感動した。一人芝居のピエロになりたくないと言っていたけど、勇気を出して愛を伝えたエンドレと彼に血を流して痛いけど、彼の愛してるで会う支度をするマリアが愛しかった。

最後まで惹きこまれる映画だった。
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