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彷徨える河のkyanameのレビュー・感想・評価

彷徨える河(2015年製作の映画)
4.1
言葉にするのが非常に難しいんだけど、とにかく面白い。原住民の文化、白人の技術、宗教を通して種々の人間が異なるベクトルを持っている。ジャングルという広大でありながら閉じた空間における、それらの衝突から目が離せない。
自分のいた社会の常識が通用しない世界と接触した時、それと距離を置くのも、そこに入り込むのも怖い。でもカラマカテと出会った二人の白人の末路を見ると、意外となんてことないのかもしれない。
映像と音楽もジャングルの魅力を引き出しているものの、ラストのイメージはそれをぶち壊すダサさで笑ってしまった。あそこは無理に描かなくて良かったんじゃないかなあ…
ジャングルに引き込まれ、幻惑される作品。
20161121鑑賞
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