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ハドソン川の奇跡のdendohのネタバレレビュー・内容・結末

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

人の死なないディザスター映画。
RTAでもTASでもない。人生はいつも初見プレイ!というお話。

最初の三十分は本当に退屈だったが、事故の回想がスタートしてからハラハラするシーンが続いて俄然面白くなる。飛行機事故の際の流れを知れるという意味でも良かった。

飛行機事故からの生存も素晴らしいが、そもそも真冬のNY(気温は氷点下)での着水で死者が出なかったのは、2022年の知床遊覧船の事故を知る身としては奇跡としか言いようがない。劇中でサリーが述べる通り、死者がいない点について、救助に参加した人々による所は間違いなく大きい。

実話ベースで、サリーが軍隊出身といのうのも本当らしいが、どうもNTSBから判断ミスを疑われた部分は創作らしい。という事は、事故描写以外の脚本の大半はフィクションじゃあないか...。
当然に現実のNTSBサイドからは反発されたとのことだが、サリー本人が実名使用に反対したおかげで、誰も要らぬヘイトを受けずに済んだとのことである。

まあフィクションとは言え(というよりフィクションであるが故?)、事故検証のシーンは結構面白い。まるで弁護士のいない法廷ドラマのようだ。

しかし言われないとサニー=トム・ハンクスとは気づかないよなぁ。役者って凄いなぁ。
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