たかゆき

ハドソン川の奇跡のたかゆきのレビュー・感想・評価

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)
3.9
興味を引き離さないスキルがやばすぎる。
物語の主軸となる208秒(?)がとても丁寧に、予想以上の尺を持って、多方向の視点から描かれているからかと。

過去の回想の長さが絶妙すぎる。
サリーがはっと我に返る時、一緒に俺も回想だったと気づく。

奥さんがマスコミうざいとか、お仕事クビになるのとか、お金どうしようとか散々電話で不安を口にした後に、ようやく夫の無事を心から安堵するシーンは素敵。

飛行機のエンジンが停止し、着水に至るまでは勿論のこと、着水後すらも徹底して冷静を心がけ、病院のベッドの上ですらまだ気が動転している中で、115という数字を聞いたシーンは至高。

終始徹底して(サリー含め)視聴者の私たちが笑えるシーンは無かったけれど、最後の最後で笑える冗談で終わるのもめちゃくちゃ良かった。
たかゆき

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