傑作。実在英雄再現シリーズの一角。かなり短くシンプルな時点で素晴らしい。記憶の再生の映画なので同じシーンがリプレイされるが、１つは記憶、２度目は記録によるものなので、その差異の有無がサスペンスになる。差があってはならないと言う緊迫感。
ほんと、それだけにフォーカスしててどうかしてる。こういう映画にありがちな、乗客たちの一期一会の人生の邂逅など撮る気一切なし。その一方で、英雄になって若い女の子にモテたい欲望を隠しきれない気持ち悪さが最高である。
仕事人が仕事をする映画ですらないと思う。そーゆー感想を散見するけどさ。
「仕事ですから」は控え目というか、事実の発言にそってなぞらえた程度であり、どや顔で國村隼が同じ台詞を言う『シンゴジラ』の恥ずかしさが際立った。
シュミレーションのシーンの徹底した機械的な感じ最高でしたよ。
それにたいして、同じように抑制しきっておきながら大仕事をやってのけた感を出す、通話記録の再生シーンの不思議さ。すげぇーっす。
