一流のドキュメンタリーだ。
脚本、演者、カメラ、演出全てが在るべき場所で存在感を示し上手く纏まっているし、ショッキングな実話を機長の過去と絡めながら美しく展開していった。
私は全ての人間が災難に向かって戦うという映画が好きなのだが、その様な作品は作るのな難しい。しかし、流石はイーストウッドであり最高のバランス感覚で救出劇のシーンは映画史に残るレベルだ。
個人的にイーストウッドは75点以上の映画は作れるが最高の映画は作れないと思っていたため評価を変え無ければならないきっかけになった。
さらに恥の上塗りだが、トム・ハンクスは名作『フォレストガンプ、グリーンマイル、プライベートライアン』と挙げればキリがないほどあるが、そこまでか？と言う印象もあったが、時代が変わる事に人々に受け入れられる存在なのだろう。改めて尊敬の念に耐えない。
ハイライトはやはり、救出劇のシーンだろう。全員が自分の役割を全うし人のために行動する姿は心を打ち涙が溢れて止まらなかった。美しいシーンであった。
総評としては、ハリウッドの名優、名監督達全てのキャストが全力を尽くし美しい実話を美しいまま映画にして我々に届けてくれたことで評価は高くなった。
