ギボン三世

提督の艦隊のギボン三世のレビュー・感想・評価

提督の艦隊(2015年製作の映画)
4.6
オランダ人が魂を込めて作った作品といえる。まず、海戦描写や、船舶、文化を再現しようとする姿勢が好感。

さらに、言語がオランダ人はオランダ語、イングランド人は英語を用いて臨場感がある。

また、デ・ウィット兄弟の共和国に対する意識はナショナルではなく、パトリな描写と見るべきだろう。これはウィレムも同様だ。また、スチュアート一族の国政への姿勢など、よく練られている。

ただ、デ・ウィット兄弟の扱いはややオランダ人にとって原罪的にも感じ、ウィレムに色々押し付けていると見えてしまう。

いずれにせよ、重厚な作品に仕上がっている。
ギボン三世

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