ギボン三世さんの映画レビュー・感想・評価

ギボン三世

ギボン三世

マニカルニカ ジャーンシーの女王(2019年製作の映画)

3.5

いわゆる、スタンダードなインド映画である。アジアの作品で、戦争やナショナルを扱うと、やはり俠を問う作品が多い。

そして、水戸黄門よろしく、主人公たちは義侠心に溢れ、義侠心ない奴が悪いことをしている。
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.5

ようやく視聴。見た人から何かと今に重ねる人がいるが、断片こそあれ、はっきり背景が語られないからこそかもしれない。けれども、ストーリーの軸はそこがポイントか?とも感じた。作り手が、アメリカ人を問うている>>続きを読む

インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016年製作の映画)

3.0

まさかの続編。いったいどうしてこれを作ろうとしたのか…。

技術の進化を楽しめるが、もっとやりたいことがあったんだろうなという印象が強い。

おもしろいのだが…な作品だった。

ヤマトよ永遠に REBEL3199 第二章 赤日の出撃(2024年製作の映画)

4.2

2日目視聴。

ヤマトがやはりカッコいい。ヤマトは元来音楽と熱い展開があれば楽しめる。

とにかく山南司令がかっこいい(ついに魔の艦長席に座ってしまう…)。ヤマトが美しい。

ストーリーとしては、永遠
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クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年製作の映画)

3.8

教え子に薦められ、朝方に視聴。

最初はB級かなと思いきや、設定から流れまでよくできていた。とにかくアメリカ映画の割に、どこか日本の怪獣映画テイストを感じた。

さもありなん、ゴジラリスペクトらしい。
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.2

前作たちより、自由な内容になっている。ミステリとしてはつまらなくないが、ポワロにこれを求めているかというと極めて疑問。

とはいえ、それは私が原作やスーシェ版が好きすぎるためだろう。

ハリウッド作品
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(2023年製作の映画)

4.0

おもしろいし、戦国時代を北野的によく表現している。

一貫して生々しい暴力、性を描くとどうしても好みが分かれるのだろうなと感じる。

また、さまざまな作品で変わる信長も秀吉も家康、光秀の描かれ方に、E
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ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略(2024年製作の映画)

4.0

2日目視聴。いい盛り上げ方で始まったといえる。

暗黒星団帝国はゲームにてかなりよいリメイクがなされていたが、こちらも積み重ねた設定をうまく使い、期待させる展開。

音楽が何よりあの当時と同じく色褪せ
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ルパン三世 VS キャッツ・アイ(2023年製作の映画)

4.5

なぜに今なのか、とは思いながらも見てしまう。

内容はルパン3世テイストが多めであるが、キャッツアイのテイストもしっかり見られる。

また時間軸を昭和にしたりできるのも、ルパンならではだろう。彼らはど
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シティーハンター(2024年製作の映画)

4.0

日本映画ではアニメ実写化は批判されてしまうことが多い。それは原作へのリスペクトが少なくとも作品を愛する層に反発されてしまうことが多いからだ。

かくいう私もアニメ化の実写化などならなくていいならやめた
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.8

前から見たいと思っていたが、機会があり視聴。

映画の面白さを体現した作品といえる。さまざまな見地で切り込めるが、役者の演技と心理表現、そして言葉の見事さが全く古さを感じさせない。

ただ、陪審制度、
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

5.0

アマプラにてようやく視聴。

カズオ・イシグロは陽の名残で心奪われていたが、本作はそれ以上だった。人間賛歌に溢れているだけでなく、陽の名残以上に惹かれるところは、自分がそれなりに組織という共同体に長く
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.0

テーマが近年の戦争だったからか、あまり食指が動かなかったが、アカデミーをきっかけに視聴。

近年の作品からも感じるが、クリント・イーストウッドの視点、描きたいものは興味深い。

戦争映画としてよくでき
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

話題もあってようやく視聴。率直に面白く長さを飽きさせない。

公開前から色々話題となっていたが、私には全く問題を指摘している側の見解には同意できなかった。

彼の苦しみや性格、そして原爆を充分に描いて
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島守の塔(2022年製作の映画)

4.5

沖縄に訪れることになったタイミングで見ようとしていたが、逸してプライム視聴。

戦前最後の沖縄県知事島田叡を題材としていて、昭和の名作沖縄血戦と合わせてみたい作品だ。島田知事の人柄、苦悩を丁寧に描く良
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.7

満足感が高い作品に仕上がっている。ストーリーもまとまっていて、仕掛けもあったから、最後まで楽しく見ることができた。

まさか、グリッドマンリアルタイム視聴世代がこれを見れるとは…。感慨深さも相まって評
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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

4.5

バカ映画。この一言に集約される。そしてしっかりとSEEDがたたんだな、と思わされた。

2時間痴情のもつれを見せられたが、戦闘や仕掛けが面白く、もつれの部分をどう消化するかで、この作品の評価は変わると
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戦火の馬(2011年製作の映画)

4.8

はじめて認識したときは、ロンドンの地下鉄にあったポスターだったが、いつか見ようと思いながら、タイミングを逃してようやく視聴。

馬と人間の関係を描いた名作。第一次世界大戦が改めて世界に与えた変化をユニ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

予想より、ロマンの塊な作品に仕上がっている。どうゴジラを打倒するか楽しみだったが、旧帝国海軍の兵器が活躍する様は男の子の好きな作品てんこ盛りといえよう。

ストーリーはオーソドックス。シン・ゴジラを経
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

3.8

ある種の狂気をコミカルに描いた良作。間違いなく万人受けしない映画だろうが、ひとりの人間が物事を成し遂げる過程がとてもよい。見ていて爽快感があった。

個人的には、シェイクスピアのリチャード3世は劇とし
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劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)(2023年製作の映画)

4.0

アニメではついに出なかったキャラが出て、ワクワクしながら視聴。いつものBGMが控えめなことがやや残念。

満足できる内容だが、途中でまとまるかなとの懸念が湧き、案の定な形で終わった。個人的には槇村秀幸
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アミスタッド(1997年製作の映画)

4.7

海外の研究者が書いた歴史学の書籍で取り上げて、いつか見ようと思っていたが、アマプラにて視聴。

スピルバーグの歴史物では随一な作品かもしれない。役者も重厚で、史実としても盛り上がりやすいエピソードがた
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宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章-STASHA-(2022年製作の映画)

4.3

重ねて良リメイク作品。デスラーの扱いは2199以来きた愛の戦士にふさわしいものといえる。

総じてよくできているが、スターシアはともかく、ユリーシアの扱いやガミラスのキャラの扱いはもったいなさがある。
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.5

シンと名のつくシリーズ3作目。個人的には原作への愛を1番感じた。けれども、それゆえによくも悪くもオタク感が強く、前2作に比べるとライト層には受けにくいかもしれないし、ガチオタク勢のこだわりからも批判さ>>続きを読む

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.5

当時映画館で見損ねたが、プライムにて見れたので視聴。ベネディクト・カンバーバッチの名演が光る作品。

作中の人々が時代の中で、友情と志で生きる様を緊張感とともによく描いていた。

ウィルとペンコフスキ
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ルパン三世 THE FIRST(2019年製作の映画)

3.5

ルパン3世としては面白いが、どことなくカリオストロの城テイストを感じる。監督自身も影響が強いと言うが、さもありなん。

ただ、手堅くまとまっていることは確かで、エンタメとして充分楽しめる。

峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

3.6

河井継之助に焦点があてたことに興味を抱き視聴。彼の考え方をうまく見せている。

ガトリングガンのエピソードや、長岡藩の兵の描写も視覚的にもおもしろい。

ただ、彼のエピソードに注目するあまり、彼の死や
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RRR(2022年製作の映画)

5.0

時期遅く、今年初映画はインドから。

王道エンタメで、少年ジャンプ感がある。また、アジアには何というか、仁義、俠の精神を大切にしていて、私たちにも受け入れやすいストーリーといえる。

また、イギリス帝
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

3.0

プライムにて視聴。気にはなっていながら、かなり評判悪く、期待値低くみたらば、そこまで悪くない。特撮が好きなら、ああ狙っているなとはわかるし、そこは楽しく見れる。

ただ、特撮が好きな層が好まなそうなシ
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天気の子(2019年製作の映画)

4.3

すずめが話題になってから視聴。最近の新海作品はわかりやすくなっている印象がある。

映像だけでなく、ストーリーを明快で気軽に楽しめた。

ビハインド・エネミー・ライン(2007年製作の映画)

2.5

フランス人の大戦感を見ることができるものの、戦争映画としては平凡な内容。

もっと焦点絞っていたらとも感じる。気になるシーンもなくはないが、全体的に生煮えな印象。

愛を読むひと(2008年製作の映画)

4.0

なかなか扇情的で青年が抱く、年上のお姉さんへの情動がよく描かれている。この時の感情が最後まで男は忘れられなかったのだろう。ただ、この情動がいい意味で言葉にし難い愛情に昇華された点が味わい深い。

2人
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顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)

4.0

フリッツ・バウアー関連映画同様に、過去と向き合うドイツ人たちの物語。バウアーと異なり、主人公がナチスの党員だった子どもという、おそらく少なからず同様のドイツ人がいただけに、突きつけらるものが重い。>>続きを読む

日本独立(2020年製作の映画)

3.0

終戦というタイミングでレンタル視聴。

切り口や描写も良くできているが、やや焦点が拡散した印象を受けた。個々のシーンはとてもよいし、松本法相は彼の思いをよく描いているだろう。また、GHQ側の描写もこう
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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

3.8

見るタイミングを逸してしまいプライムにて視聴。

タイミングを逸したとき、まさかロシア・ウクライナ戦争が起きるとは想像していなかったが、改めてソヴィエトのやり方とウクライナの苦難に触れる機会となった。
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.6

派手さはないが、演出がよく、とにかく爽やかな作品。見た後の心の温まり方がよい。

ルビーだけでなく、登場人物たちに魅力が溢れていた。

歌の描写はおそらくこの映画を見て満足できた人々にとっては言うまで
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