オリヴィエ・アサイヤス監督作品…初鑑賞です…。
サイレント期の連続活劇『レ・ヴァンピール 吸血ギャング団』(1915)がリメイクされることになり香港からアクション女優マギー・チャンがやって来ます…。
マギー・チャンは本人役で出演…衣装は身体のラインがバッチリの黒のピチピチボンテージに目と口だけ開いたマスク…イルマ・ヴェップという女盗賊役です…。
しかし監督ルネ(ジャン=ピエール・レオ)がスランプ状態で撮影は難航…。
スタッフたちもエゴと個性がぶつかり合い現場は喧々諤々な状態に…。
そして遂にルネ監督は降板…後釜には打算的なジョゼ監督(ルー・カステル)が引き継ぐことになりますが…何とビックリ!! とってもポッチャリしちゃって気づきませんでしたს …ちょっぴりP. シーモア・ホフマンに似ちゃったみたい…。
果たして撮影はうまく行くのでしょうか…??
大胆に激しく動く手持ちカメラはドキュメンタリー風で、よく喋るフランス人の畳み掛けるような台詞も面白い…。
マギーと対話するインタヴュアーの口を借りた辛辣な言葉は監督の本音を代弁しているようで結構ブラックです…。
衣装係のゾエとミレイユ(ビュル・オジェ)のキッチンでのシーンでは、ふたりがマギーの魅力について語る何でもないようなシーンですが、その演技空間に惹きつけられます…。
また、今作ではゾエによるマギーへの片思いがサイドストーリーに…パリの夜のタンデムシーンは素敵です…ふたりの関係もどうなるのかなぁ…。
突出してたのは、音楽センス…Sonic Youthの♪TunicやLunaの♪ Bonnie and Clyde は最高🎶 マギーの魅力を引き立てます…。
そして最高のラストシークエンス!! …映像遊びのコラージュにはやられたぁ〰︎ს
✎︎ オリジナル版『レ・ヴァンピール 吸血ギャング団』(395分)とドラマ版も観てみたいです…ෆ*