ゆっきー

イルマ・ヴェップのゆっきーのレビュー・感想・評価

イルマ・ヴェップ(1996年製作の映画)
3.0
ルイ・フイヤード『吸血ギャング団』のリメイクを依頼された監督=ジャン・ピエール・レオーが主演に中国人のマギー・チャンを選んで撮影するって話。映画内映画。『デーモンラヴァー』といい、アサイヤスがボンテージ好きなのはわかった。

レオーはもちろん最高なのだが、その後任の監督役で、なんとルー・カステルが出てくる。こいつもまた、異様な風貌で最高でした。ラストの気が狂ったのか!?と思わざるを得ない映像なんだろう・・・ 怖いんだけどw マギーチャンの目玉からファスナーが飛び出るのだ。

一番好きなシーンは、衣装担当のねーちゃんが、タバコ吸いながらボンテージのマスクかぶると、穴という穴から煙が吹き出すシーンと、芸術映画嫌いでジョン・ウー信者のフランス人インタビュアーとのシーンですかね。

この映画見てると、俳優の所作がいかに映画の中で重要であるかが再認識できる。結局映画なんて、俳優の所作をひたすら見るだけのものじゃん? 
イルマが男にクロロホルム吸わされるシーンのもがき方だとか。
どう動くかだよなぁ。
ゆっきー

ゆっきー