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アノマリサのQのレビュー・感想・評価

アノマリサ(2015年製作の映画)
4.2
さまざまなレビューを見たけどかなり低評価が多くて素朴に驚き!
まずストップモーション作品という点でもディテールと作り込みがすんごかったし、なかなか層の厚い物語には圧倒された
(1261個の顔使用ってどういう状況なんだ)

妻や子どもを含む周りのすべての人が同じ顔、声に見えてしまう彼の世界。
喋り倒すタクシードライバーやホテルのボーイと、彼の温度差、そして疎外感。
ふつふつと溢れ出る違和感と独特の雰囲気がすごい
曇りを拭った鏡に映る自分の顔さえも何者なのかと混同してきた時に聞こえた声!
やっと見つけた唯一無二の存在と特別な夜。このシーンすごかった。
で、寝れないって言ってた彼も眠りにつくのに、朝になるとアノマリサさえも彼の混同に揺らぎ揉まれ始める

ああああ、、、
自分だけの特別な存在ができると世界はパッと明るくなるけど、
そんな特別な人の凡庸さというか、周囲に埋れてる所に直面した時の気持ちの冷め具合って儚い、
急変した淡白な自分に呆れちゃうくらい

唯一無二の声で歌うのは、桃太郎を口ずさむ芸者の人形
ここの解釈は、ん〜考える

アノマリサが日本語で女神だっけ、あれは何だ?初耳
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